思春期と障害

思春期に生涯を抱えていることが判明した時、本人も保護者も相当なショックを受けることでしょう。しかし本人も家族も、その障害の中身をきちんと理解し、受け入れていくしか道はありません。障害を持っているかどうかにかかわらず、家族の一人が苦難を抱え込んだ時、サポートしてあげられるのが良い家族です。この認識だけは決して忘れてはなりません。

思春期は一般にも知られているように、精神的に混乱し易い時期に当たります。大人に変身する時期ですから当然なのですが、そこに障害が加われば、とても辛い時期になってしまいます。想像して下さい。身体的に変化している自分、精神的に変化している自分に驚いている時期なのです。それだけでも大変なのに障害を負ってしまえば、混乱は極まります。

しかもこの「障害」が、特徴次第で可哀相だと認識してもらえないこともあります。親から自立しようとするこの時期は、親への反抗的態度があからさまになります。ですから一連の行動が発達障害とは受け止められず、単なる不良行動、問題行動として認識、処理されることもあるのです。この処理方法は危険で、障害を理解してもらえない子どもはその訴えを言語化できるはずもなく、二次障害に発展することもあります。一番良いのは、同じ境遇に置かれた仲間を見つけることでしょう。彼らと共感し合うことで、自分の居場所を見つけられるようになります。但し危機を乗り越えるための同志も、時には精神的負担になり得ます。思春期は友人との間にトラブルを発生させやすく、そうなるといよいよ誰も味方がいなくなってしまいます。

保護者はとにかく、子どもの障害の有無にかかわらず、彼を一人の人間として尊重することが大切です。