基本は信頼関係

乳児は、母親を中心とした大人たちに身体的な安全及び衣食住の生活を守られながら、母親とのやり取りを通じて愛着を形成していきます。そして、母親との愛着関係が確立すると、母親にいつでも守られているという安心感を得て、人を本当に信じられる感情を持つ事が出来ます。この感情の事を、「基本的信頼感」と呼びます。とはいえ、母親が何かしらの事情で関与できないという場合もある事でしょう。その場合には、身近な人がその役割を担えば問題はありません。この「基本的信頼感」というのは、生涯にわたって人との信頼関係を築く際の基盤にもなってきます。これがある事で、信頼関係のもと安心して人と一緒に何かを行おうと思ったり、新たな事をやってみようという気持ちになります。つまり、乳児期の子どもが基本的信頼感を持てているかというのは非常に重要な事だと言えますね。子どもは、「人から自分の事を受け入れてもらえている」と感じられ、「その人の行動が理解出来て、了解できる」と実感が出来れば、その人と安心して過ごす事が出来ます。この安心して過ごせると感じられる事が、信頼関係の形成に繋がってくるのです。以上の事を踏まえると、子どもが大人と信頼関係を築く場合には、まず子ども自身が大人から受け入れられていると実感する必要があります。そこに感情的な交流があり、「気持ちが共有できた」という思いが子どもにも大人にも生まれてくるのです。それがなくて大人からの一方的なやり方は、押しつけになります。反対に、大人が子どもの要求・行動を受け入れるだけだとどうでしょう。一見すると子どもと大人は一緒に行動出来ているように思えるかもしれません。しかし、子どもは大人の事を受け入れてるとは限りません。自分の思い通りに行動しているだけかもしれません。するとどうなるかというと、一方的に大人へ要求しているだけで、その要求が通らないと大騒ぎしていしまうという可能性もあります。これでは子どもと大人が相互に関係を持っている事にはなりませんね。大人が子どもの言いなりになるのではなくて、「大人が子どもの気持ちを受け止めて、子どもも大人の言動と気持ちを受け止める」という相互のやり取りがあって初めて信頼関係が形成された事になるのです。

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